セラクの適正株価と目標値
業績右肩上がりの優良株。
成長期待もあり長期保有したい。
1. 成長性:|売上高堅調、DX需要が牽引
- 売上高は前年同期比15.6%増の62億1百万円を記録し、着実な成長を遂げています。
- 特にデジタルトランスフォーメーション(DX)分野の需要が高まり、「Salesforce」や「COMPANY」などのクラウドサービス運用支援が売上をけん引。
- みどりクラウド事業は先行投資段階で減収となりましたが、成長の基盤を整備中。
2. 割安性:|ネットキャッシュ比率も堅調増配も期待
- ネットキャッシュ比率も堅調で、総資産の54.94%、純資産の88.73%を占めており、さらに増配も期待されます。
- ただし、増益の背景にはDX需要の高まりやコスト管理の成果がある一方で、みどりクラウド事業の先行投資による損失が割安性を一部低下させています。
3. 収益性:|DX分野での高い収益性
- 営業利益率は改善傾向を示し、DX需要が収益性向上に貢献。
- デジタルインテグレーション事業は営業利益が48.0%増と堅調で、DX領域における収益基盤の強さが目立ちます。
- 一方、みどりクラウド事業は損失幅が拡大しており、分野ごとの収益性改善が課題。
4. 財務健全性:|自己資本比率は堅実
- 総資産は前期末比9億41百万円増加の129億93百万円と、安定した財務基盤を維持。
- 自己資本比率は61.7%と高水準ですが、前期末の64.2%からやや低下。
- 投資や自己株式取得に伴う負債の増加が影響していますが、純資産は2億87百万円増加しており、健全性は維持。
総合評価:|DX需要を背景に安定成長を実現
- セラクは、DX分野を中心に売上・利益ともに堅調な成長を遂げており、事業の収益基盤が強化されています。
- 一方で、みどりクラウド事業や財務バランスの改善が課題。今後はDX分野の伸びを維持しつつ、新規事業の投資回収を進めることで、更なる成長が期待されます。
セラクの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 17010 |
流動性資産合計 | 10,312 |
投資その他の資産合計 | 1,652 |
流動性負債合計 | 4,813 |
固定負債合計 | 130 |
財産価値 | 6,188 |
企業価値 | 23,068 |
株式発行部数 | 13,833,300 |
1株当たりの価値 | 1667.599199 |
2025年予想をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 25500 |
流動性資産合計 | 10,312 |
投資その他の資産合計 | 1,652 |
流動性負債合計 | 4,813 |
固定負債合計 | 130 |
財産価値 | 6,188 |
企業価値 | 31,558 |
株式発行部数 | 13,833,300 |
1株当たりの価値 | 2281.335618 |
セラク 2025年8月期 第1四半期決算短信概要
主な業績
- 売上高: 62億1百万円(前年同期比15.6%増)
- 営業利益: 7億68百万円(前年同期比46.4%増)
- 経常利益: 7億75百万円(前年同期比46.4%増)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 4億81百万円(前年同期比60.0%増)
事業セグメント別業績
- デジタルインテグレーション事業:
- 売上高: 59億8百万円(前年同期比16.4%増)
- 営業利益: 7億87百万円(前年同期比48.0%増)
- 好調要因: ITインフラ構築やクラウドシステム導入支援が堅調に推移。
- みどりクラウド事業:
- 売上高: 56百万円(前年同期比20.9%減)
- 営業損失: 24百万円(前年同期損失18百万円から損失幅拡大)
- 課題: 「みどりクラウドらくらく出荷」の導入トライアルを推進中だが、先行投資が影響。
- 機械設計エンジニアリング事業:
- 売上高: 1億88百万円(前年同期比10.4%増)
- 営業利益: 5百万円(前年同期比30.4%減)
- 好調要因: エンジニア採用・育成を進め、高い稼働率を維持。
財務状況
- 総資産: 129億93百万円(前期末比9億41百万円増)
- 純資産: 80億49百万円(前期末比2億87百万円増)
- 自己資本比率: 61.7%(前期末: 64.2%)
業績予想(2025年8月期通期)
- 売上高: 245億円(前年同期比10.3%増)
- 営業利益: 25億50百万円(前年同期比12.1%増)
- 経常利益: 25億50百万円(前年同期比10.0%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 17億20百万円(前年同期比9.2%増)
トピックス
- デジタルトランスフォーメーション分野の好調:
- 「Salesforce」「COMPANY」などクラウドシステムの運用支援が需要を牽引。
- みどりクラウド事業の先行投資:
- 青果流通分野におけるデジタル技術導入を進める「らくらく出荷」の拡販。
- 自己株式の取得: