エストラストの適正株価と目標値
1. 成長性:|堅調な不動産分譲事業が成長を牽引
- 売上高は前年同期比で 8.6%増加 と安定した成長を示しています。
- 特に不動産分譲事業では、分譲マンションの販売が 43.1%増 と大きく伸びています。
- 賃貸事業も順調で、契約進捗率は 96.1% を記録しています。
2. 割安性:|営業利益増なのに株価半額
- 建設費用や借入コストの上昇が気になるが、割安感が強い適正価格の半分。
3. 収益性:|営業利益が大幅増加
- 営業利益は前年比 49.0%増、経常利益も 47.7%増 と大幅に改善しています。
- 不動産分譲および賃貸事業が堅調に推移しており、収益基盤が強化されています
4. 財務健全性:|短期借入金増加が課題
- 総資産が前期末比で増加し、仕掛販売用不動産も増加しています。
- 一方で短期借入金が増加しており、資金調達への依存が課題となっています。
- 財務基盤は安定していますが、資金繰りの管理が今後さらに重要になります。
総合評価:|建築コスト増だが営業利益は増進
- エストラストは、不動産分譲や賃貸事業の成長により、収益性と成長性が高まっています。
- 一方で、建築コストや借入コストの上昇が課題であり、財務面やリスク管理の強化が必要です
エストラストの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 10930 |
流動性資産合計 | 28,601 |
投資その他の資産合計 | 318 |
流動性負債合計 | 19,513 |
固定負債合計 | 7,825 |
財産価値 | 5,503 |
企業価値 | 8,608 |
株式発行部数 | 6,167,000 |
1株当たりの価値 | 1395.881304 |
2025年予想をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 17000 |
流動性資産合計 | 28,601 |
投資その他の資産合計 | 318 |
流動性負債合計 | 19,513 |
固定負債合計 | 7,825 |
財産価値 | 5,503 |
企業価値 | 14,678 |
株式発行部数 | 6,167,000 |
1株当たりの価値 | 2380.152424 |
2025年2月期第2四半期の業績概要
2025年2月期通期の業績予想
- 売上高: 1,960億円(前年同期比8.6%増)
- 営業利益: 17億円(前年同期比49.0%増)
- 経常利益: 16億円(前年同期比47.7%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 10億円(前年同期比37.2%増)
- 1株当たり当期純利益: 166.56円
業績予想のポイント
- 不動産分譲事業: 主力の不動産分譲事業では、分譲マンションの販売が堅調に推移し、前年同期比で売上高が43.1%増加しました。また、契約進捗率は96.1%と高水準で、引渡が順調に進んでいることが収益に大きく貢献しています。
- 不動産管理事業: 管理物件の増加により、マンション管理戸数が前年同期比で392戸増加しました。売上高は前年とほぼ同水準ですが、安定的な収益が確保されています。
- 不動産賃貸事業: 賃貸用不動産からの収益が増加しており、売上高は前年同期比29.1%増となりました。
- その他附帯事業: 不動産売却などの活動が行われたものの、前年同期比で84.1%の減収となっています。
財政状態とキャッシュフローの概要
- 資産状況: 総資産は前期末から706百万円増加し、36,351百万円となりました。流動資産の増加が顕著で、仕掛販売用不動産の増加が主な要因です。
- 負債状況: 短期借入金が増加したことで、負債合計は前期末比で628百万円増加しています。
- 純資産状況: 純資産は前期末比78百万円増加し、8,391百万円となりました。
エストラストは、分譲マンションや不動産賃貸事業での売上が増加し、業績が堅調に推移していますが、建築コストの上昇や建設労働者不足などの外部リスクに引き続き注意が必要です。