2024年8月期決算短信から読み解くセラクの適正株価と目標株価

セラクの適正株価と目標値

業績右肩上がりの優良株。

1. 成長性|DX分野で急成長中!

セラクは堅調な成長を続けています。

  • 売上高6.5%増加、営業利益も16.9%増加と順調な推移。特に注目すべきは、IT・DX分野での急成長です。
  • クラウドサービスやITインフラの強化を進めており、DX領域での需要がますます高まる見込み。
  • 今後も成長が期待され、2025年8月期には売上高が10.3%増加する見通しです。

2. 割安性:|50%以上の上昇余地!

セラクの株価には50%以上の上昇余地があります。

  • ネットキャッシュ比率も堅調で、総資産の56.08%、純資産の87.07%を占めており、さらに増配も期待されます。
  • 割安感が強く、今が狙い目の銘柄といえるでしょう。

3. 収益性:|利益率10.2%!今後の成長に注目

  • 営業利益率は10.2%に改善し、収益性は良好です。特にデジタルインテグレーション事業やITインフラ案件の成長が堅調で、前年比で21.2%増を達成しています。
  • ただし、みどりクラウド事業は前年比で35.9%減少しており、セグメントごとのバランスに課題がありますが、全体としては高収益を維持しています。

4. 財務健全性:|自己資本比率64.2%!安定した財務基盤

  • セラクは自己資本比率64.2%と非常に強固な財務基盤を持っています。負債も少なく、財務の健全性は極めて高いです。
  • また、営業キャッシュフローもプラスで、外部環境の変動に対する耐性も強く、長期的な経営の安定性が評価されています。

総合評価:|安定した成長と財務健全性が魅力!

セラクの成長性、財務健全性は非常に高く、特にIT・DX分野の成長が期待されます。 割安性もあり、今後の株価上昇余地が50%以上と見込まれています。強固な財務基盤と安定した収益性により、長期投資に適した銘柄といえるでしょう。今後の市場環境に対するリスクはありますが、これらに対する耐性も高く、特に中長期的な視点での成長が期待されます。

セラクの適正株価

業績

直近3年間をベースにした適正株価

(単位:百万円)
事業価値17010
流動性資産合計9,725
投資その他の資産合計1,302
流動性負債合計4,178
固定負債合計170
財産価値6,013
企業価値22,853
株式発行部数13,833,300
1株当たりの価値1652.056993

2025年予想をベースにした適正株価

(単位:百万円)
事業価値25500
流動性資産合計9,725
投資その他の資産合計1,302
流動性負債合計4,178
固定負債合計170
財産価値6,013
企業価値31,343
株式発行部数13,833,300
1株当たりの価値2265.793412

2025年3月期第1四半期の業績概要

1. 連結経営成績(累計)

  • 売上高: 163億5,600万円(前年同期比6.3%増)
  • 営業利益: 8億8,400万円(前年同期比37.9%増)
  • 経常利益: 16億4,500万円(前年同期比35.4%増)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 11億1,400万円(前年同期比42.7%増)

2. 連結財政状態

  • 総資産: 856億1,500万円(前年度末比2.1%減)
  • 純資産: 606億3,000万円(前年度末比1.8%増)
  • 自己資本比率: 63.8%(前年度末61.1%)

2025年3月期通期の業績予想

  • 売上高: 626億円(前期比3.2%減)
  • 営業利益: 31億円(前期比20.6%減)
  • 経常利益: 48億5,000万円(前期比18.7%減)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 33億円(前期比16.4%減)
  • 1株当たり当期純利益: 151.77円

セグメント別業績

  • 塗料関連事業: 売上高61億4,200万円(前年同期比24.2%増)、セグメント利益2億5,700万円(前年同期比526.5%増)
  • 自動車製品関連事業: 売上高102億1,000万円(前年同期比2.2%減)、セグメント利益6億2,400万円(前年同期比4.5%増)

経営環境と戦略

  • 経済環境: 日本経済は、雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調が見られた一方、金融引き締めや為替変動、地政学リスクなどが依然として経営環境に影響を与えています。特に国内では、原材料やエネルギー価格の高止まりが続き、経営環境は依然厳しい状況です。
  • 戦略: 中期経営計画の最終年度として、生産体制の効率化、新技術・新製品開発の強化、サステナビリティ経営の推進に注力しています。

2024年8月期の業績概要

1. 連結経営成績(累計)

  • 売上高: 222億2,159万5千円(前年同期比6.5%増)
  • 営業利益: 22億7,386万2千円(前年同期比16.9%増)
  • 経常利益: 23億1,770万9千円(前年同期比7.5%増)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 15億7,571万9千円(前年同期比7.0%増)

2. 連結財政状態

  • 総資産: 120億5,212万1千円(前年度末比7.1%増)
  • 純資産: 77億6,261万4千円(前年度末比12.4%増)
  • 自己資本比率: 64.2%(前年度末61.0%)

2025年8月期通期の業績予想

  • 売上高: 245億円(前期比10.3%増)
  • 営業利益: 25億5,000万円(前期比12.1%増)
  • 経常利益: 25億5,000万円(前期比10.0%増)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 17億2,000万円(前期比9.2%増)
  • 1株当たり当期純利益: 127.24円

セグメント別業績

  • デジタルインテグレーション事業: 売上高213億4,282万8千円(前年同期比7.1%増)、セグメント利益23億2,042万8千円(前年同期比21.2%増)
  • みどりクラウド事業: 売上高2億3,823万8千円(前年同期比35.9%減)、セグメント損失1億915万2千円
  • 機械設計エンジニアリング事業: 売上高7億4,503万8千円(前年同期比19.5%増)、セグメント利益4,488万7千円

キャッシュフローの状況

  • 営業活動によるキャッシュフロー: 13億5,711万2千円
  • 投資活動によるキャッシュフロー: マイナス4億410万円
  • 財務活動によるキャッシュフロー: マイナス9億2,334万1千円
  • 現金及び現金同等物の期末残高: 68億4,408万7千円

経営環境と今後の見通し

今後もIT・DX関連の需要は堅調に推移すると見込まれていますが、金利変動リスクや海外経済の不透明感が続くと予想されています。セラクは、プロジェクトマネジメント人材の育成やDX領域の拡大に注力し、プライム案件の獲得や事業構造の強化を進める方針です。

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