イーレックスの適正株価と目標値
再生可能エネルギー銘柄、今後伸びていくと見られるが海外プロジェクトの遅れが心配
1. 成長性:|電力小売と発電事業で積極的な成長戦略
- 電力小売事業では販売量が増加し、法人需要家の拡大で高収益顧客層が増加しています。
- 発電事業では国内外のバイオマス発電所が稼働しており、ベトナムでの新発電所計画も含めた積極的な成長戦略が評価できます。
2. 割安性:|マイナス決算が気になるが基本的には割安
- 業績が回復すれば1000円乗せも狙える割安株
3. 収益性:|収益改善もコスト管理が課題
- 法人需要家の増加と需給バランス最適化により、収益性の改善が図られています。
- しかし、発電量の減少や燃料コストの変動が収益に影響し、課題も残っています。
4. 財務健全性:|設備投資による資金管理が課題
- 設備投資や提携先との新規プロジェクトが進行中で、資金需要が高まっています。
- 短期的な負債や調達コストの管理が課題となる可能性があり、健全性を維持するためにはキャッシュフロー管理が重要です
総合評価:|電力小売・発電事業で成長期待
- イーレックスは電力小売事業および発電事業で成長が期待され、収益改善も見込まれますが、燃料コストや設備投資に伴う不確実性への対応が今後の課題です。
イーレックスの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
(単位:百万円) | |
事業価値 | 25103.33333 |
流動性資産合計 | 67,292 |
投資その他の資産合計 | 31,559 |
流動性負債合計 | 5,078 |
固定負債合計 | 41,827 |
財産価値 | 92,757 |
企業価値 | 76,034 |
株式発行部数 | 74,420,258 |
1株当たりの価値 | 1021.680593 |
2025年予想をベースにした適正株価
(単位:百万円) | |
事業価値 | 53780 |
流動性資産合計 | 67,292 |
投資その他の資産合計 | 31,559 |
流動性負債合計 | 5,078 |
固定負債合計 | 41,827 |
財産価値 | 92,757 |
企業価値 | 104,710 |
株式発行部数 | 74,420,258 |
1株当たりの価値 | 1407.014741 |
2025年3月期第2四半期の業績概要
2025年3月期通期の業績予想
- 売上高: 155,456百万円
- 営業利益: 5,378百万円
- 税引前利益: 4,388百万円
- 親会社株主に帰属する当期利益: 1,885百万円
- 1株当たり当期利益: 31.75円
業績予想の主なポイント
- 電力小売事業: 高圧電力と低圧電力の販売量が増加し、特に高粗利の法人需要家が増えたことで、販売電力量が前年同期比で増加しています。販売価格は燃料調整費の影響で一部下落していますが、販売数量の増加が売上に貢献しています。
- トレーディング事業: 需給バランスを最適化した調達戦略のもと、過剰な供給リスクを軽減し、卸販売の収支が安定しています。
- 発電事業: 国内外でのバイオマス発電所の運転が進展しており、ベトナムでの新発電所も計画されています。国内では、いくつかの発電所で計画通りの稼働が見られる一方で、設備点検による発電量の減少も一部で発生しています。
- 構造改革と新規提携: 電力調達方針の見直しや、JFEエンジニアリングや戸田建設との提携により、新たな事業機会の創出を目指しています。また、バイオマス燃料の新規開発も進行中です。
全体的に、電力事業の最適化と発電事業の進展が収益改善に寄与する見通しです。