フェローテックHDの適正株価と目標値
EV関連は不調だが半導体装置の需要増で好業績でコスト削減にも取り組んでいる
時代にもマッチしているので底堅そう
かなり割安で放置されている印象を受ける
200株 保有中
1. 成長性:|半導体装置・電子デバイス事業の需要増が成長を後押し
- 売上高は前年同期比で19.1%増加しており、特に真空部品、石英・セラミックス製品、サーモモジュールなどが高需要を背景に拡大。
- AIや通信分野での成長も期待できるものの、車載関連事業の一部で伸び悩みが見られます。
2. 割安性:|高配当で期待上昇率も高い
- 配当利回りが4%以上に加え、期待上昇率が50%以上ネットキャッシュ比率はマイナスだがそこまで悪くない水準。
3. 収益性:|補助金収入やコスト削減で収益性向上
- 営業利益は4.5%増と堅実に増加しており、補助金収入が営業外収益を押し上げています。
- コスト削減や生産性向上施策も進められ、収益性が改善しています。
4. 財務健全性:|設備投資とキャッシュフロー管理の強化が必要
- 総資産と純資産が増加している一方で、短期・長期借入金も増加しており、資金管理が重要となっています。
- 設備投資が進行中で、キャッシュフロー管理が必要な状況です。
総合評価:|外部リスクへの対応強化が重要
- 生産体制強化や経費削減によってリスク管理が進められていますが、為替差益の減少や原材料コストの上昇が業績に影響。
- 補助金収入などで利益を支えていますが、地政学リスクやコスト変動に対する柔軟な対応が求められています。
フェローテックHDの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 275046.6667 |
流動性資産合計 | 289,842 |
投資その他の資産合計 | 56,794 |
流動性負債合計 | 142,651 |
固定負債合計 | 125,558 |
財産価値 | 175,455 |
企業価値 | 324,943 |
株式発行部数 | 47,117,949 |
1株当たりの価値 | 6896.383938 |
2025年予想をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 260000 |
流動性資産合計 | 289,842 |
投資その他の資産合計 | 56,794 |
流動性負債合計 | 142,651 |
固定負債合計 | 125,558 |
財産価値 | 175,455 |
企業価値 | 309,897 |
株式発行部数 | 47,117,949 |
1株当たりの価値 | 6577.043496 |
2025年3月期第2四半期の業績概要
2025年3月期通期の業績予想
- 売上高: 2,650億円(前年同期比19.1%増)
- 営業利益: 260億円(前年同期比4.5%増)
- 経常利益: 260億円(前年同期比2.0%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 160億円(前年同期比5.6%増)
- 1株当たり当期純利益: 340.29円
業績予想の主なポイント
- 半導体等装置関連事業: 主力の真空部品、金属加工製品、石英・セラミックス製品などが前年同期比39.5%の売上増を記録しています。半導体市場の回復基調に加え、工場稼働率の上昇による部品洗浄サービスの増加、また太陽光パネル製造向け石英坩堝の販売が堅調です。
- 電子デバイス事業: サーモモジュールおよびパワー半導体用基板が好調に推移し、通信分野でのAI関連投資により光トランシーバー向け出荷が伸びました。これにより、事業全体の売上高は前年同期比22.6%増加しています。
- 車載関連事業: 車載用冷蔵庫や温調シート向けサーモモジュールが前年同期比で増加しましたが、競争激化により一部基板の伸び悩みがあり、売上は2.1%増にとどまっています。
- 為替影響とコスト管理: 補助金収入の増加により営業外収益が増えましたが、為替差益は前年同期比で減少しました。また、製造業の生産体制強化や経費削減施策に注力しており、収益性の改善を目指しています。
財務状況
- 総資産: 前期末から約827億円増加し、5,928億円。売掛金および有形固定資産の増加が主な要因です。
- 負債: 前期末比で約363億円増加し、2,682億円。短期および長期借入金が増加しており、資金管理が重要です。
- 純資産: 約464億円増加し、3,246億円。主に利益剰余金と為替換算調整勘定の増加によります。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 約76億円の収入で、前年同期比で減少。売上債権と棚卸資産の増加が影響しています。
- 投資キャッシュフロー: 設備投資のため約177億円の支出が発生。
- 財務キャッシュフロー: 借入金の返済や配当支払いにより、約121億円の収入がありました。