宝HDの適正株価と目標値
100株買えば株主優待で1000円分の商品がもらえるのにまだまだ割安。
コロナ特需のアルコール消毒の需要が減ったが、海外向けのお酒の需要が増。
株価は下落に強いイメージ買増したかったがあまり下がらない。
100株 1033円で保有中
1. 成長性:|安定した売上増加と多角的な成長基盤
- 売上高は前年同期比6.7%増で安定した成長を示しています。
- 特に海外の宝酒造インターナショナルグループが米国や欧州で需要増により成長しています。
- バイオ関連の試薬や遺伝子医療分野でも売上が増加し、多角的な成長基盤を形成。
2. 割安性:|収益増加もコスト増だが適正価格よりまだま割安
- 営業利益は安定しておりさらなる上昇も見込める。
3. 収益性:|国内外での成長も利益率向上が課題
- 宝酒造のソフトアルコール飲料、海外ウイスキーや清酒が好調で、営業利益は前年同期比で増加しています。
- ただし、コスト増により国内の宝酒造部門やタカラバイオグループの利益率が低下しています。
4. 財務健全性:|キャッシュフローの安定化が課題
- 営業活動によるキャッシュフローは前年同期比で減少しており、投資活動における支出も続いています。
- 社債償還、長期借入金返済、配当支払いなどにより、財務キャッシュフローの支出が上回っています。
総合評価:|成長は堅調も収益性とリスク管理に課題あり
- 同社は海外市場での売上拡大によりリスク分散が進んでいます。
- ただし、国内需要の減少やコスト増、バイオ分野の収益性低下がリスク要因です。
- 特に原材料費の変動リスクが収益性に影響しており、コスト管理強化が求められています。
宝HDの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
(単位:百万円) | |
事業価値 | 345136.6667 |
流動性資産合計 | 253,317 |
投資その他の資産合計 | 64,826 |
流動性負債合計 | 78,081 |
固定負債合計 | 73,278 |
財産価値 | 224,446 |
企業価値 | 496,304 |
株式発行部数 | 197,252,043 |
1株当たりの価値 | 2516.092909 |
2025年予想をベースにした適正株価
(単位:百万円) | |
事業価値 | 257000 |
流動性資産合計 | 253,317 |
投資その他の資産合計 | 64,826 |
流動性負債合計 | 78,081 |
固定負債合計 | 73,278 |
財産価値 | 224,446 |
企業価値 | 408,168 |
株式発行部数 | 197,252,043 |
1株当たりの価値 | 2069.270329 |
2025年3月期第2四半期の業績概要
2025年3月期通期の業績予想
- 売上高: 3,620億円(前年同期比6.7%増)
- 営業利益: 257億円(前年同期比15.5%増)
- 経常利益: 263億円(前年同期比12.7%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 172億円(前年同期比6.3%増)
- 1株当たり当期純利益: 88.09円
業績予想のポイント
- 宝酒造部門: 国内の清酒や焼酎の需要減少が見られましたが、ソフトアルコール飲料や本みりんが好調で、セグメント全体で1.3%の売上増を達成しています。コスト増が影響し、利益はやや減少しています。
- 宝酒造インターナショナルグループ: 海外市場でのウイスキーと清酒が引き続き好調で、売上は前年同期比15.3%増加しました。特に米国や欧州での個人消費が堅調に推移しており、収益基盤が拡大しています。
- タカラバイオグループ: 試薬や遺伝子医療分野が成長し、売上が3.4%増加しましたが、利益率が低下したことから営業利益は減少しています。
- その他部門: ワイン輸入販売が増加し、前年同期比3.5%の売上増を記録しています。
キャッシュフローと財政状態
- 営業活動によるキャッシュフロー: 税金等調整前中間純利益13,718百万円に基づき6,207百万円の収入となりましたが、前年同期比で8,714百万円の減少が見られます。
- 投資活動によるキャッシュフロー: 設備投資や投資有価証券の売却によって2,313百万円の支出となり、前年同期比で支出が減少しています。
- 財務活動によるキャッシュフロー: 社債償還と長期借入金の返済、配当支払いにより9,136百万円の支出となりました。
宝ホールディングスは、国内外での酒類およびバイオ関連事業での成長を見込んでおり、今後も持続的な成長に向けた収益基盤の拡充を目指しています。ただし、各事業におけるコスト増と、需要の変動が引き続き課題となっています。