小糸製作所の適正株価と目標値
小糸製作所は500株持っていたが一旦すべて売却したため今は無保有
財政基盤は安定していて、資産価値より割安ではあるが
自動業界、中国景気の低迷により収益性に課題が残る
買いたいがもう少し値が下がった状態1900円以下でできれば買いたい
1. 成長性:|成長は減少傾向で厳しい状況
- 売上高は前年同期比で5.1%減少しており、日本および中国市場での減産が響いています。
- 通期でも4.0%の減少が見込まれ、成長の見通しは不透明です。
- 自動車業界の景気低迷や中国EV市場の競争激化も成長にとって厳しい要因です。
2. 割安性:|割安感はあるが収益の持続性に課題
- 純利益の大幅な減少が予想され、1株当たり当期純利益も低下の見込みです。
- ネットキャッシュ比率は30%以上と高く、安定的な配当、自社株買いも行っているので底堅く推移することが見込まれます。
3. 収益性:|大幅な利益減少と低い利益率が課題
- 営業利益は前年同期比で44.4%減少、経常利益も46.2%減少しており、収益性が大幅に低下しています。
- 特に中国市場と欧州での損失が収益に悪影響を及ぼしています。
- 全体の利益率が低下しているため、厳しい環境下での改善が求められます。
4. 財務健全性:|健全性はあるがキャッシュフローに懸念
- 自己資本比率は70.7%と健全な水準を維持しています。
- 営業活動によるキャッシュフローは前年同期比で約20%減少し、資金繰りにやや不安があります。
- 投資・財務活動のキャッシュフローもマイナスで、積極的な投資の負担が懸念材料となっています。
総合評価:|財務基盤は安定しているが、成長と収益力に改善が必要
- 財務基盤は安定しており、地域ごとに応じた事業展開が見られます。
- 一方で、自動車業界全体の厳しさや中国・欧州市場の影響から、成長性と収益性に課題があります。
- 業績回復には改善策の成果と外部リスクへの対応が必要なため、現状は中立評価です。
小糸製作所の適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 520920 |
流動性資産合計 | 536,167 |
投資その他の資産合計 | 142,877 |
流動性負債合計 | 171,130 |
固定負債合計 | 38,548 |
財産価値 | 473,688 |
企業価値 | 956,060 |
株式発行部数 | 307,833,172 |
1株当たりの価値 | 3105.773149 |
2025年予想をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 430000 |
流動性資産合計 | 536,167 |
投資その他の資産合計 | 142,877 |
流動性負債合計 | 171,130 |
固定負債合計 | 38,548 |
財産価値 | 473,688 |
企業価値 | 865,140 |
株式発行部数 | 307,833,172 |
1株当たりの価値 | 2810.418365 |
2025年3月期第2四半期の業績概要
連結経営成績(累計)
- 売上高: 4,440億7,300万円(前年同期比5.1%減)
- 営業利益: 180億6,700万円(前年同期比44.4%減)
- 経常利益: 198億7,100万円(前年同期比46.2%減)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 112億8,200万円(前年同期比55.8%減)
連結財政状態
- 総資産: 8,829億2,800万円(前年度末比8.5%減)
- 純資産: 6,732億4,900万円(前年度末比6.4%減)
- 自己資本比率: 70.7%(前年度末69.6%)
セグメント別業績
- 日本: 売上高1,640億4,700万円(前年同期比7.0%減)、セグメント利益72億9,800万円
- 北米: 売上高1,472億2,300万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益30億9,400万円
- 中国: 売上高304億8,100万円(前年同期比22.7%減)、セグメント損失10億100万円
- アジア: 売上高751億3,700万円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益78億9,000万円
- 欧州: 売上高189億0,300万円(前年同期比20.1%減)、セグメント損失6億3,700万円
2025年3月期通期の業績予想
- 売上高: 9,120億円(前期比4.0%減)
- 営業利益: 430億円(前期比23.2%減)
- 経常利益: 460億円(前期比27.3%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 310億円(前期比24.2%減)
- 1株当たり当期純利益: 104.87円
経営環境と戦略
- 経済環境: 日本、ASEANでは緩やかな回復傾向が見られるものの、中国の景気減速や地政学リスクなどにより全体的に不透明感が強まっています。自動車生産台数は、日本国内および北米で減産傾向が見られる一方、中国のEV市場ではローカル車の増産が見られます。
- 戦略: 自動車業界での厳しい環境下、改善合理化活動を強化し、生産性向上やコスト削減に努めています。また、将来の成長に向けた研究開発投資も拡充中です。
キャッシュフローの状況
- 営業活動によるキャッシュ・フロー: 390億円(前年同期比19.8%減)
- 投資活動によるキャッシュ・フロー: マイナス72億円
- 財務活動によるキャッシュ・フロー: マイナス404億円