サカタのタネの適正株価と目標値
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1. 成長性:|海外市場の伸びが主導
- 売上高は前年同期比3.6%増の423億25百万円を記録し、堅調な成長を示しています。
- 特に欧州・中近東や南米地域での野菜種子・花種子の販売が大幅に伸びたことが、成長の原動力となりました。
- 一方で、国内卸売事業はトマトやキャベツが好調でしたが、花種子が微減。小売事業ではマーケットの低迷や店舗閉鎖が影響し減収となるなど、一部課題も見られます。
2. 割安性:|ちょい割安の程よい水準
- 目標上昇率20%程度。財政基盤安定しているため大きく叩き売られることが少ない。
3. 収益性:|安定した収益基盤
- 営業利益率は前期より改善し、56億72百万円を達成。国内外で野菜種子を中心に好調な売上を背景に、収益性は引き続き安定しています。
- 一方で、ブラジル洪水被害による特別損失4億28百万円の影響が一部見られる点に課題があります。
4. 財務健全性:|自己資本比率の向上
- 総資産は1,885億78百万円、自己資本比率は84.4%と前期から1.3%増加し、安定した財務状況を維持。
- 営業キャッシュフローが減少しているものの、投資活動によるキャッシュフローは改善傾向にあります。
総合評価:|海外市場の伸びが鍵
- サカタのタネは、海外市場の成長を背景に堅調な業績を維持しており、売上・利益ともに安定感を示しています。
- ただし、国内市場の課題や為替リスク、自然災害対応など、乗り越えるべき壁も存在。
サカタのタネの適正株価
業績
直近3年間をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 108646.6667 |
流動性資産合計 | 113,046 |
投資その他の資産合計 | 24,100 |
流動性負債合計 | 19,892 |
固定負債合計 | 8,996 |
財産価値 | 113,276 |
企業価値 | 212,926 |
株式発行部数 | 46,410,750 |
1株当たりの価値 | 4587.86524 |
2025年予想をベースにした適正株価
| (単位:百万円) |
事業価値 | 110000 |
流動性資産合計 | 113,046 |
投資その他の資産合計 | 24,100 |
流動性負債合計 | 19,892 |
固定負債合計 | 8,996 |
財産価値 | 113,276 |
企業価値 | 214,280 |
株式発行部数 | 46,410,750 |
1株当たりの価値 | 4617.02515 |
サカタのタネ 2025年5月期 第2四半期(中間期)決算概要
主な業績
- 売上高: 423億25百万円(前年同期比3.6%増)
- 営業利益: 56億72百万円(前年同期比7.2%増)
- 経常利益: 56億50百万円(前年同期比0.8%減)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 51億23百万円(前年同期比58.8%増)
- 1株当たり中間純利益: 116.84円(前年同期: 72.75円)
セグメント別の業績
- 国内卸売事業:
- 売上高: 61億38百万円(前年同期比2.6%増)
- 営業利益: 23億88百万円(前年同期比4.0%減)
- トマトやキャベツが好調、パンジー・ビオラの売上増。
- 海外卸売事業:
- 売上高: 323億64百万円(前年同期比4.3%増)
- 営業利益: 85億62百万円(前年同期比3.5%増)
- 欧州・中近東、南米が好調、北中米とアジアで減収。
- 小売事業:
- 売上高: 18億72百万円(前年同期比9.3%減)
- 営業損益: 2億47百万円の損失(前年同期比悪化)
- 直営店舗閉店や需要低迷が影響。
- その他事業:
- 売上高: 19億49百万円(前年同期比7.8%増)
- 営業利益: 1億17百万円(前年同期比45.4%増)
- 大型公共工事の進捗が寄与。
財政状態
- 総資産: 1,885億78百万円(前期末比41億39百万円減少)
- 純資産: 1,596億89百万円(前期末比8億44百万円減少)
- 自己資本比率: 84.4%(前年同期: 83.1%)
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: 23億69百万円(前年同期比40億74百万円減少)
- 投資活動によるキャッシュフロー: 52億31百万円(前年同期比93億84百万円増加)
- 財務活動によるキャッシュフロー: △8億97百万円。
配当
- 中間配当30円(前年同期比5円増)。
- 通期予想配当は65円で前年並み。
特記事項
- 固定資産売却益: 米国子会社の本社移転に伴い、固定資産売却益23億45百万円を計上。
- ブラジル洪水被害:
- 特別損失として4億28百万円を計上。
- 想定よりも被害額が少なく抑えられた。
業績予想
- 通期売上高: 935億円(前年比5.4%増)
- 営業利益: 110億円(前年比4.8%増)
- 経常利益: 110億円(前年比1.1%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 90億円(前年比44.3%減)
- 修正後の予想は利益面で増加傾向を示している。
前回決算