2025年3月期第2四半期決算短信から読み解くサカタのタネの適正株価と目標株価

サカタのタネの適正株価と目標値

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1. 成長性海外市場の伸びが主導

  • 売上高は前年同期比3.6%増の423億25百万円を記録し、堅調な成長を示しています。
  • 特に欧州・中近東や南米地域での野菜種子・花種子の販売が大幅に伸びたことが、成長の原動力となりました。
  • 一方で、国内卸売事業はトマトやキャベツが好調でしたが、花種子が微減。小売事業ではマーケットの低迷や店舗閉鎖が影響し減収となるなど、一部課題も見られます。

2. 割安性:ちょい割安の程よい水準

  • 目標上昇率20%程度。財政基盤安定しているため大きく叩き売られることが少ない。

3. 収益性:安定した収益基盤

  • 営業利益率は前期より改善し、56億72百万円を達成。国内外で野菜種子を中心に好調な売上を背景に、収益性は引き続き安定しています。
  • 一方で、ブラジル洪水被害による特別損失4億28百万円の影響が一部見られる点に課題があります。

4. 財務健全性:自己資本比率の向上

  • 総資産は1,885億78百万円、自己資本比率は84.4%と前期から1.3%増加し、安定した財務状況を維持。
  • 営業キャッシュフローが減少しているものの、投資活動によるキャッシュフローは改善傾向にあります。

総合評価:|海外市場の伸びが鍵

  • サカタのタネは、海外市場の成長を背景に堅調な業績を維持しており、売上・利益ともに安定感を示しています。
  • ただし、国内市場の課題や為替リスク、自然災害対応など、乗り越えるべき壁も存在。

サカタのタネの適正株価

業績

直近3年間をベースにした適正株価

(単位:百万円)
事業価値108646.6667
流動性資産合計113,046
投資その他の資産合計24,100
流動性負債合計19,892
固定負債合計8,996
財産価値113,276
企業価値212,926
株式発行部数46,410,750
1株当たりの価値4587.86524

2025年予想をベースにした適正株価

(単位:百万円)
事業価値110000
流動性資産合計113,046
投資その他の資産合計24,100
流動性負債合計19,892
固定負債合計8,996
財産価値113,276
企業価値214,280
株式発行部数46,410,750
1株当たりの価値4617.02515

サカタのタネ 2025年5月期 第2四半期(中間期)決算概要

主な業績

  • 売上高: 423億25百万円(前年同期比3.6%増)
  • 営業利益: 56億72百万円(前年同期比7.2%増)
  • 経常利益: 56億50百万円(前年同期比0.8%減)
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 51億23百万円(前年同期比58.8%増)
  • 1株当たり中間純利益: 116.84円(前年同期: 72.75円)

セグメント別の業績

  • 国内卸売事業:
    • 売上高: 61億38百万円(前年同期比2.6%増)
    • 営業利益: 23億88百万円(前年同期比4.0%減)
    • トマトやキャベツが好調、パンジー・ビオラの売上増。
  • 海外卸売事業:
    • 売上高: 323億64百万円(前年同期比4.3%増)
    • 営業利益: 85億62百万円(前年同期比3.5%増)
    • 欧州・中近東、南米が好調、北中米とアジアで減収。
  • 小売事業:
    • 売上高: 18億72百万円(前年同期比9.3%減)
    • 営業損益: 2億47百万円の損失(前年同期比悪化)
    • 直営店舗閉店や需要低迷が影響。
  • その他事業:
    • 売上高: 19億49百万円(前年同期比7.8%増)
    • 営業利益: 1億17百万円(前年同期比45.4%増)
    • 大型公共工事の進捗が寄与。

財政状態

  • 総資産: 1,885億78百万円(前期末比41億39百万円減少)
  • 純資産: 1,596億89百万円(前期末比8億44百万円減少)
  • 自己資本比率: 84.4%(前年同期: 83.1%)

キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュフロー: 23億69百万円(前年同期比40億74百万円減少)
  • 投資活動によるキャッシュフロー: 52億31百万円(前年同期比93億84百万円増加)
    • 定期預金の払戻収入と固定資産売却益が寄与。
  • 財務活動によるキャッシュフロー: △8億97百万円。

配当

  • 中間配当30円(前年同期比5円増)。
  • 通期予想配当は65円で前年並み。

特記事項

  • 固定資産売却益: 米国子会社の本社移転に伴い、固定資産売却益23億45百万円を計上。
  • ブラジル洪水被害:
    • 特別損失として4億28百万円を計上。
    • 想定よりも被害額が少なく抑えられた。

業績予想

  • 通期売上高: 935億円(前年比5.4%増)
  • 営業利益: 110億円(前年比4.8%増)
  • 経常利益: 110億円(前年比1.1%減)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 90億円(前年比44.3%減)
  • 修正後の予想は利益面で増加傾向を示している。

前回決算

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